ワーママ。

フルタイムワーママとして張り切っていた私。核家族が仕事家事育児を回しながら、笑って過ごすにはかなりの努力を要すると悟る。世の中の共働き家庭が、少しでも笑顔でゆっくり休める時間をつくりたい。

子育てママの苦悩

私の経験から、日本の子育てしている女性は抱えすぎていると思う。そこでよく取沙汰されるのが、夫の在り方だ。

私は新卒の時、オーバーワーク上等のコンサルティング会社で約2年働いていた。残業休日出勤三昧の男性の気持ちも理解できているつもりだ。確かに仕事は沢山して、ストレスも多い職場だ。タクシー帰り、朝7時出勤なんて時期もあった。でも、それは自分の選択であったし、休日には昼まで寝られたし、なんだかんだで「自由感」はあった。

対して、私にとっては、家事と病弱な子供の子育てをほぼ一人で抱えながら、定時上がりのフルタイムで働いていた育休明け1年間の方が500倍ぐらいキツかった。(今は当初と比べ夫がかなり家事に協力的になってくれたのと、子供が言葉を理解するようになったこと、そして退職を決めたことで格段に楽になった)この時何が辛かったかというと、私は何もコントロールできず全てに振り回される下僕のような気持ちだったのと、家事と育児全ての責任を私が持っているという重圧だったと思う。世の働くママの多くは私と同じような重圧に苦しんでいると思う。

仕事に行き、保育園へお迎え。家に帰り、ご飯を食べさせる。お風呂に入れる。寝かしつけ。食べた食器の片づけと皿洗い。洗いっぱなしの服を畳む。保育園の服の手洗いと洗濯。部屋の片づけと掃除。食事作り。明日の生活ができる状態に家が整うのは夜遅い。それに加え、突発で病気になったら会社に謝り看病をして休みを消化する。こんな生活を続けていたら、ボロ雑巾になるのは時間の問題だ。

この状況の裏には、夫がこの苦悩を妻と同じレベルでは共有しておらず、限られた家事育児(例えば、既に玄関にまとめて置いてあるゴミを、出勤時にゴミ捨て場に持っていくことや、休みの日に子供を公園に連れていく「レジャー」育児など)を担えば大丈夫、と考えている現状があると思う。たとえ、横で妻が辛そうで何だか怒っていても、自分からはどう手を出してよいか分からない。そうこうしているうちに、積み重ねで、夫婦関係が氷のようになり、結局夫婦両方が不幸になる。これは日々周りの働くママやパパの話を聞いての私の実感だ。

これを解消するにはどうしたらいいだろうか。多くの男性はこのような状況をベストだとは思っていないし、できればどうにかしたいと思っていると思う。悪気はないが、妻が何をしたら幸せになるのか、気づいていない。

自分の経験を踏まえ、女性の立場から、男性がどうしたら夫婦両方が健全に暮らせるか、考えながら書いていきたいと思う。