ワーママ。

フルタイムワーママとして張り切っていた私。核家族が仕事家事育児を回しながら、笑って過ごすにはかなりの努力を要すると悟る。世の中の共働き家庭が、少しでも笑顔でゆっくり休める時間をつくりたい。

起業の経緯②

割と病んでた私も、直ぐに仕事を辞めようなんて思っていなかった。寧ろ、自分がもっと頑張って限界突破すれば、子どもの居ない人と同じようにやりがいのあるポジションまで辿り着けるはず!と思ったりしてもいた。なので、必要な時にはお迎えを代わってもらって残業したり、海外出張も受けたし、休日出勤も無理に受けていた。

でも、ある日ぷつっと糸が切れた。

私の直属の男性上司は、子どもが居て、家庭を持っているけれど、残業休日出勤三昧だった。休みの日も、子どもといる時も、暇あれば常に携帯をチェックしてメールの返信をしているような上司だった。

ある日、その上司が私に、「僕は幼稚園の行事には全て出ているし子どもの面倒も積極的にみている。仕事も大変で睡眠時間も削っているけれど、この仕事柄仕方ないし、成果を出すために自分の自由を犠牲にして、頑張っている」というようなことを私に話した。

あぁ、自由を犠牲にしただけで「仕事も育児も満足いく水準で」できるのは必ず夜のお迎えに行き、家事を終わらせ、家庭の責任を引きうけている妻がいるからなのに、と思った。

一般的に、朝の保育園送り担当をするイクメン両立系モテ男子にには早起きの努力は必要だが、仕事に支障はほぼ出ない。かたやお迎え担当は、そもそも残業ができないので、仕事にハンディを負う。そしてそのハンディを負うのはほぼ女性側だ。

仕事と子育ての両立、といったときに、男女で求められているものが余りにも違うことに愕然とした。働く女性にもヘルプがないと仕事を続けるのは無理だと強く感じた。