ワーママ。

フルタイムワーママとして張り切っていた私。核家族が仕事家事育児を回しながら、笑って過ごすにはかなりの努力を要すると悟る。世の中の共働き家庭が、少しでも笑顔でゆっくり休める時間をつくりたい。

ワーママが夫の「休日提案」を受け入れないのには理由がある

現代のワーパパは、世の中の思い込みと反して(!)、意外と優しいと思う。家事育児を担わないというつもりもないし、言われたら手伝うつもりだし、妻にもリフレッシュして欲しいと思っている。だから、「今日は半日(あるいは一日)子供をみているから、どこか外でゆっくりしてきて良いよ」と言ってくれる男性も多いと思う。それでも、その提案をすんなり受ける女性はなかなか居ないような気がする。男性は「提案しているのに、妻が自分に任せてくれずにしんどさを勝手に背負っている」と思っている。でもそれは多分違う。特に、ワーママの場合、やむを得ない事情以外で「リラックスデー」の提案をあまり受ける気がしない理由は、「家事の先延ばしにしかならなそうで結局疲れるから」であるように思う。

例えば日曜日に一日オフ権を獲得したとする。その後、夜に帰宅すると、帰宅後~就寝までの間に、掃除、洗濯、片づけ、来週のおかずの作り置き、明日の登園準備など、通常は休日の昼間も使って処理しているものをだだーっと処理する必要が生じる。すると、結局寝るのは遅くなり、「あ~つかれた~」と思いながら一日を終える。翌日も早朝から子どもは起きるし、朝から仕事には行かなければならない。それを考えるだけで疲れてきて、思い切って外出する気になれないのだ。

もし自分が外出をしている間に夫が家事まで全部済ませてくれ、帰ったら寝るだけの状態になっているのであれば、喜んで休みたいという妻は多いと思う。でも多くの場合そうはならないし、そうなっていなくても勿論文句は言えないし、そもそも自分は休んでおいて、休んでいない夫に文句を言うのも申し訳なく思う。でも、反面、ワーパパが休日出勤したり、趣味で外出をしたりしている日には、子供のお昼寝の間を縫うなどして、家事も完了させているし、万一何か家事が残ってしまっていたとしても、パパが帰宅後に終わらせてくれることはあまりない。このあたりの事情がモヤモヤの原因になるのではないだろうか。

人間が精神を保つには、「完全休業日」が必要だと思う。でも、母には完全休業日が一年に一回もない場合が多く、それはブラックを通り越している。この状態では健全な精神を保てず、夫へも優しくできず、仕事を続ける気力も失せるという悪循環だ。もしかしたら、パパだけの努力でそれを実現するのは難しい場合もあるかもしれない(将来的には夫婦の家事育児レベルは同じという状態を目指してほしいが)。その場合にも、祖父母の手を借りる、あるいは、(金銭面で可能であれば)サービスを買う、など、少なくとも1か月に1回くらいは必要じゃないだろうか。

ワーママに完全休業日を、をテーマに取り組んでいきたい。