ワーママ。

フルタイムワーママとして張り切っていた私。核家族が仕事家事育児を回しながら、笑って過ごすにはかなりの努力を要すると悟る。世の中の共働き家庭が、少しでも笑顔でゆっくり休める時間をつくりたい。

男性が変わることも本当に大切

身近なヘルプは核家族にとって相当必要なのだが、その中で、夫の意識改革と家事スキル向上もかなり重要であることが多い。こんなことを言うと、なんかイタいフェミニストっぽく聞こえるので発言が憚られるのだが、本当に、家庭の中で男性が変化するということもかなり重要なように思う。

我が家も、子どもが生まれて一年間くらいは、私が育休を取っていたこともあり、夫は完全に「言われたことをやります」的スタンスだった。皿洗いや掃除機かけ、洗濯などの簡単な家事は、私が直接お願いするか、私があまりにも疲れ果てて機嫌が悪そうであれば、空気を読んで「俺がやるよ!」と言う、というレベルだった(これがどの程度の家事レベルを意味するかはマトモに家事をしている人ならお分かりだろう)。更に、夫は仕事が忙しく、22時に帰宅したら今日は早いね?!という感じで、出張も多かった。育休中はまだしも、私が働きはじめてからというもの、私は仕事に加え、家事と病気がちで割と手のかかるタイプの我が子の育児を一人で全て引き受けなければいけないストレスで、状態は相当悪かった。子どもの成長は最も大切に思っていたので、子どもには笑っている自分を見せようとしていたが、深夜まで続く孤独な家事育児の時に涙が出ることもよくあった。

その状態は、我が子が成長して話が分かるようになりやり易くなったことと、夫がかなり自分ごととして家事育児をやるようになってくれたことによってスンナリと解消された。夫は幸い、私の主張を聞いて行動を変えてくれる方で、私が号泣して無理だと訴えることが重なり、また、私のメンタルを心配して、かなり自分から家事育児をしてくれるようになった。朝、食べっぱなしだったお皿を食洗機に入れる。ゴミ捨ての後にはゴミ箱に新しいゴミ袋をセットする。洗濯物を畳む。朝は眠くても子どもと一緒に起きる。

本当に些細なことだが、めんどくさいし、誰しもがやりたくないことだ。でも、こういう日々の積み重ねに責任を持ってくれるという事実が、私の精神的負担を激減させた。

世の中の子育て中の女性の心理的負担も、男性の意識や行動が変わることによって随分変わるのではないかと思っている。