ワーママ。

フルタイムワーママとして張り切っていた私。核家族が仕事家事育児を回しながら、笑って過ごすにはかなりの努力を要すると悟る。世の中の共働き家庭が、少しでも笑顔でゆっくり休める時間をつくりたい。

パートナーの家事レベルを上げることが将来の自分を救うという話

女性がきつさを一人で抱えてしまう状況の裏には、女性側にも原因がある場合が多い。驚くのは家事育児周りで不満があるのに「夫に何も言わない」女性の多さだ。曰く、「言うと角が立つし、エネルギー使うし、自分でやった方が早いし」ということらしい。しかしこの作戦は、今後の十数年間、家事育児を一人で全てを抱える覚悟がある勇敢な体力精神力オバケにしかおススメしない。
そもそも、前提として、女性の方が家事育児にこだわりのあるケースが多い。子供の食べ物の栄養価にこだわり、家の清潔さにこだわり、子育てのクオリティ(テレビ見せないとか、英語の本読むとか)にもこだわる。そして、ちゃんとやらなきゃダメ母と落ち込む。かたや男性は往々にして飢えずに寝られればいっか的な感じのため、そもそもの理想形に違いがあるケースが多い。つまり、普通に共同生活をしていると、女性は男性の適当さに腹立ってくるのである。一日父親に何も注文せずに子供を任せると適当に外に遊びに行き、適当にコンビニのおにぎりやらアンパンマンお菓子などを買い与え、適当にテレビでも見せたりしながら過ごす。家は散らかりっぱなしでもへっちゃらで楽しく一日を終える。別に後片付けは妻がやればいいとかそんな意地悪ではない。別に家がぐちゃぐちゃでも死なないし、どーだっていいのだ。
このスタンダードの違いを乗り越える(そして女性側に寄せてもらう)には、ひとえに「自分の希望を伝え、やってもらう」しかない。自主的に男性が変化することなど普通はない。だって家が汚くても散らかっていても、特段ストレスなく過ごせる人なのだから。
というわけで、私は夫に私のスタンダードを知ってもらうべく、まず我が家では、私のやっている家事をリスト化してみた。さらに、各家事に労力ベースで点数を割り当て、週次でポイント獲得競争を行なった。(当然毎週毎週私の圧勝で沢山の商品をゲットしたことはいうまでもない)。これは、全ての家事を可視化してその家事の存在を知ってもらうこと、そしてどれだけ家事負担が偏っているかを知ってもらうこと、(そして商品をゲットできること)という2点においてかなり役立った。そして、そのリストにも入らないような細かいことは、これやってね、と、都度伝えるようにした。この家事リストは結婚かなり初期、子供が生まれる前に始めたシステムだが、大正解だった。夫はかなりのスローペースで確実に変化した。未だに細かいごみや埃や髪の毛は一切見えていないようだが、それ以外の家事は概ねいい感じでできるようになってくれた。

この人には伝えても無駄だ、と諦めた瞬間、敗戦決定、試合終了だ。そうなる前に手をうつことが必要だと思う。